矯正治療実況中継 第28回
2012年3月
前回アイディアルアーチをセットしましたが、その後、患者さんの左の顎関節に開口時の痛みが出るようになりました(矯正治療前から時々痛みはありました)。そのため顎間ゴムの使用を中止し上顎のアイディアルアーチをラウンドワイヤーに変更しました。
痛みは1週間で軽減し3月に入ってからは全く痛みはなくなりました。
今日は顎関節の症状の確認と噛み合わせ位置の確認と装置の壊れのチェックです。
右側のチェック
下顎の小臼歯大臼歯の近心傾斜が改善してきています。
左側のチェック
左側はほぼ一級の咬合が確立されています。
この症例の治療期間:4年8ヶ月
※この症例は、当院の従業員の治療のため、一般の患者さんの治療を優先し、通常より治療期間が長くなっています。
通院回数:通常は月1回程度の通院
標準的な費用の目安:80~100万円(税別)
※別途、初診相談料5千円、検査診断料5万円
【副作用・リスク】
初めて装置を装着した時やワイヤー調整後、個人差はありますが、違和感や咬むと痛みを感じることがあります。
矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するため、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
リテーナー(保定装置)を使わずに放っておくと、治療前の状態に後戻りすることがあります。
※一般的なリスク・副作用については、こちらのページにも詳しく掲載していますので、ご覧ください。