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叢生(八重歯)

叢生とは?

子どもの叢生イラスト

叢生は歯の大きさと、あごの大きさのバランスの乱れです。あごの大きさに比べて、歯が大きく、デコボコの歯並びになってしまうもので、一般には「八重歯」と呼ばれています。

叢生の治療は永久歯が生え揃ってからでも大丈夫

叢生は、その程度と唇など軟組織との関係により、歯を抜いて治療する必要があるかどうかが決まります。

生え変わりの時期に非抜歯で叢生の治療をする場合、時間をかけて上下のあごの歯列を拡大して歯を並べようという考え方があります。ですが、上あごは拡大できることが認められていますが、下あごについては拡大に限界があり、また仮に拡大が上手くいったとしても、上下顎前突になって、口を自然に閉じられない状態になる可能性があり、歯ぐきが下がる原因にもなります。

そのため、当院では永久歯が生え揃う前の叢生の患者さんに、無理なあごの拡大を行うことはしません。拡大が可能なケースでは、ある程度永久歯が生え揃ってから対応するのでも十分に間に合うと考えています。

※永久歯が生え揃ってからの叢生治療もご参照ください。

生え変わりの時期に治療が必要なケース

叢生でも、永久歯が生え揃う前に治療をする必要があるケースがあります。

乳臼歯が早く抜けて奥歯が通常より手前に生えている場合には、生え変わりの時期に奥歯を本来の位置に戻す治療が必要となります。

この場合、奥歯が正しい位置より前に生えているかどうかの見極めが大切です。むし歯などで、乳臼歯を早期に抜く場合には、永久歯の奥歯が前にこないように留めておくこと(保隙:ほげき)が必要となります。

永久歯が生え揃う前の矯正治療例

こちらは、奥歯が前に生えてきて犬歯の生える場所がなくなってしまった患者さんです。永久歯が生え揃う前に、奥歯を後ろに戻す治療をしました。すると犬歯がきちんと生えて、きれいな永久歯の歯並びができ上がりました。

治療前
永久歯が生え揃う前の矯正治療例 永久歯が生え揃う前の矯正治療例

治療中
永久歯が生え揃う前の矯正治療例

治療後
永久歯が生え揃う前の矯正治療例 永久歯が生え揃う前の矯正治療例

症例情報
【主訴】永久歯の生えるスペースがない
【診断名】叢生
【年齢】8歳3か月
【治療に用いた主な装置】マルチブラケット装置
【抜歯部位】なし
【治療期間】第Ⅰ期治療 11か月 また、治療期間と同程度の保定期間を要する
【通院回数】治療期間は月に1回程度の通院、保定期間は4か月に1回程度の通院
【治療費概算(自費)】約40万円 ※別途、初診相談料5,500円(税込)、検査診断料55,000円(税込)
【リスク 副作用】
初めて装置を装着した時やワイヤー調整後は、噛むと痛みを感じたり、違和感を持つ場合があります。
矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するため、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
リテーナー(保定装置)を使わずに放っておくと、治療前の状態に後戻りすることがあります。

※ 矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。

※ 治療費用は改定していますので、現在の費用は料金ページをご覧ください。

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