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矯正治療実況中継 第44回

2013年9月24日

正面の様子

今日は結紮をし直しました。

「安定して咬み合う歯」のための調節

側面の様子

患者さんはミッドライン(正中線/前歯の中心線)をきちんと合わせること、咬頭嵌合(上下の歯が互い違いにきちんと咬んでいる状態)をきちんと作ることを希望されています。

患者さんが希望する、見た目も良く、機能的にも調和した口元を作るために、顎関節に気をつけながら少しずつ調節していきます。

治療方針・治療期間の変更について

T.M.さんがアイディアルアーチを入れるのは、3回目です。また、通常よりも動的治療期間が長くなっています。
これは一般的なことではなく、再検査を行ない患者さんと話し合った上で、顎になるべく負担がかからないように治療方針を見直したためです。

患者さんは矯正治療を開始する前から時々顎の痛みを感じていたそうですが、2012年2月(第27回)に初めてアイディアルアーチを入れた後、開口時に左の顎関節に痛みが出るようになりました。
第29回でご説明していますが、アイディアルアーチによって一時的に咬合が不安定になったため、顎間ゴムに誘導され患者さんが本来咬む位置でないところで咬んだことが原因と考えられます。

顎関節の不具合により顎位が変わり、その改善のために上顎大臼歯の遠心移動を行なう必要がありました。遠心移動の際に、咬む位置がずれることが少ないように、上の歯を一本ずつ動かす方法をとりましたので、一般的な矯正治療よりも治療期間が長くなっています。

矯正治療は、ただ歯がきれいに並べば良いというものではありません。
特に今回は患者さんが「治療期間が長くなっても、きちんと安定して咬めるようになること」を希望されていますので、顎関節に気をつけつつ、患者さんのお口の状況に合わせて臨機応変に対処しながら、少しずつ治療を進めて行きます。

この症例の治療期間:4年8ヶ月
※この症例は、当院の従業員の治療のため、一般の患者さんの治療を優先し、通常より治療期間が長くなっています。
通院回数:通常は月1回程度の通院
標準的な費用の目安:80~100万円(税別)
※別途、初診相談料5千円、検査診断料5万円

【副作用・リスク】
初めて装置を装着した時やワイヤー調整後、個人差はありますが、違和感や咬むと痛みを感じることがあります。
矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するため、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
リテーナー(保定装置)を使わずに放っておくと、治療前の状態に後戻りすることがあります。

※一般的なリスク・副作用については、こちらのページにも詳しく掲載していますので、ご覧ください。

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