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矯正治療実況中継 第2回

2010年5月15日

第二回目は、上下顎に矯正装置をセットしました。
小臼歯4本の抜歯が必要だと診断いたしましたので、装置をセットする1週間ほど前に2回に分けておこないました。

上下顎に矯正装置装着

側面の様子

前歯の装置

前歯のブラケット

前歯は与五沢文夫先生デザインLLブラケット(ジルコニアバージョン)、なんと摩擦がコントロールできるデザインです。


側面の様子

ダブルウイングの片方だけしっかり結紮するとフリクションフリーで歯がよく動きます。ブラケットの形状により、ローテーションがとれやすくなっており、さらにオーバーコレクションも可能です。最近流行りのフリクションフリーのブラケットより一歩先行くフリクションコントローラブルブラケットです。でも基本形は1990年代前半には実用化されていました。最近流行りのフリクションフリーなんて所詮二番、三番煎じです。はい。

臼歯の装置

臼歯のブラケット

臼歯はコンベンショナルな方法ですが、バンドを用いています。当然ボンディングより強いですからトラブルは少ないです。

歯周病との兼ね合いで、バンドを嫌う先生もいますが、適切に作られたバンドは病的深さのポケットの部位までは入りません。よってバンドで病的なポケットを形成することはないです。

余剰のセメントに除去はきちんとしませう。(歯肉にセメントがみえる。説得力がない)

ワイヤー

ワイヤー

ワイヤーはステンレススチールの012インチです。
右上に愛を込めてみました。しかしながら歪んだ愛になってしまいました。

超弾性のワイヤーの方が痛くないという先生もいますが、痛みについては個人差が大きいし評価が難しいので比較は簡単ではありません。

「このワイヤーは痛くないですよ。」と矯正医にいわれたら、セールストークだと思ってください。

症例情報
【主訴】歯並びのデコボコを治したい
【診断名】中立咬合、叢生
【年齢】26歳
【治療に用いた主な装置】マルチブラケット装置
【抜歯部位】上顎下顎第1小臼歯
【治療期間】4年8か月 また、治療期間と同程度の保定期間を要する
※当院の従業員の治療のため、一般の患者さんの治療を優先し、通常より治療期間が長くなっています。
【通院回数】治療期間は月に1回程度の通院、保定期間は4か月に1回程度の通院
【治療費概算(自費)】約90万円 ※別途、初診相談料5,500円(税込)、検査診断料55,000円(税込)
【リスク 副作用】
初めて装置を装着した時やワイヤー調整後は、噛むと痛みを感じたり、違和感を持つ場合があります。
矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するため、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
リテーナー(保定装置)を使わずに放っておくと、治療前の状態に後戻りすることがあります。

※ 矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。

※ 治療費用は改定していますので、現在の費用は料金ページをご覧ください。

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