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矯正治療実況中継 第29回

2012年4月6日

正面の様子

前回からほぼ1か月経過しました。
顎の関節の痛みはその後でていていません。
レントゲンや模型等資料を採取し、顎関節の症状が出た原因の推測と今後の治療方針の確認を行いました。

上顎正中線は下に比較し左にずれています。

右側(二級)

側面の様子

右側は二級です。正中がずれているのはこのためです。

左側(一級)

側面の様子

左側は一級できちんと咬頭嵌合しています。

治療方針の見直し

顎の痛みはアイディアルアーチを挿入し一時的に咬合が不安定になったため、顎間ゴムに誘導され患者さんが本来咬む位置でないところで咬んだことが原因と考えました。今までと同じ治療方針だと同じ事が生じる可能性があります。そのため、治療方針を変更しました。

今までは,右の二級は二級ゴムをかけ続けることで徐々に改善する予定でしたが、咬む位置がずれることが少ないように上の歯を一本ずつ後ろに移動させることにより右の二級を改善することにしました。その際には今までより弱い二級ゴムを使い固定源とすることにしました。

症例情報
【主訴】歯並びのデコボコを治したい
【診断名】中立咬合、叢生
【年齢】26歳
【治療に用いた主な装置】マルチブラケット装置
【抜歯部位】上顎下顎第1小臼歯
【治療期間】4年8か月 また、治療期間と同程度の保定期間を要する
※当院の従業員の治療のため、一般の患者さんの治療を優先し、通常より治療期間が長くなっています。
【通院回数】治療期間は月に1回程度の通院、保定期間は4か月に1回程度の通院
【治療費概算(自費)】約90万円 ※別途、初診相談料5,500円(税込)、検査診断料55,000円(税込)
【リスク 副作用】
初めて装置を装着した時やワイヤー調整後は、噛むと痛みを感じたり、違和感を持つ場合があります。
矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こる場合があります。
歯並びを整え、咬み合わせを改善するため、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
リテーナー(保定装置)を使わずに放っておくと、治療前の状態に後戻りすることがあります。

※ 矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。

※ 治療費用は改定していますので、現在の費用は料金ページをご覧ください。

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