ここち良い疲労

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10月1日は日本矯正歯科協会の矯正歯科専門医の認定試験の審査にアルカディア市ヶ谷にいってきました。朝8時に集合、夕方4時30分までの長丁場でした。集中して症例を審査するのでエネルギーをかなり消費します。ただ、申請している先生方の患者さんに対する思いや、歯科矯正臨床に対する真剣さが資料から「ヒシヒシ」と伝わってきます。エネルギーは消費しましたが心地よい疲労でした。それにしても、審査を受ける先生方の真剣さには頭が下がります。また、運営を担う先生方もご苦労も大変なものです。審査を行う側としては審査だけに集中できるので大変ありがたかったです。

朝の挨拶で審査委員長である与五沢先生が大切なことをお話しされました。

「歯科矯正を生業としている先生方の仕事を審査することはつらい仕事である。できたらこんなことはしたくないしするべきではない。しかしながら、歯科矯正臨床を取り巻く社会状況から認定審査を行わないと、患者さんにより不利益が生じる状況となってしまった。このような状況は異常である。」

「このような異常な状況を生み出してきた過去を反省し、歯科矯正臨床を担う人たちがプライドをを持って嬉々として仕事ができる環境を作り出すための一助として、審査という仕事を行っている。」

もっと深い、言い回しであったと思います。もしかしたら、私の理解が不足しているかもしれません。

専門医制度は誰のための制度であるか。患者さんのための制度である。と言う原則を忘れずに審査を行って行きたいと思います。


さて、当日の審査は日本矯正歯科学会、成人矯正歯科学会の先生方が視察にお見えになっていました。朝早くから、終了まで熱心にオブザーバーとして見学されていました。受験者の面接もすべて視察されていました。ありがとうございました。

また、オクネットの奥村 勝 さんが取材にお見えになりました。しばらくするとデンタルオピニオンという新聞に記事が掲載されるかも。


審査終了後は審査委員、運営の先生方とビールで打ち上げ。アルカディア市ヶ谷の2階のレストランからお堀を眺めながら飲むビールはおいしいですよ。特に桜の季節は最高です。


そんなことで一夜あけた10月2日は成人矯正歯科学会の専門医認定審査の視察です。福島の樋口先生、愛媛の和島先生と赤羽に向かって出発です。東京は思いの外広く、認定試験会場の赤羽西6丁目の学術社まで小一時間かかりました。学術社前で日矯の沢先生、田中先生に早速ご挨拶。当日は1名の審査が行われました。3団体で専門医制度の懇談会をしているので今年は専門医の審査について広く広報しなかったそうで申請者は少ないとのこと。申請者の症例を拝見させていただき、成人矯正歯科学会の専門医制度、認定医制度についてご説明していただきました。その後、三団体で質疑応答。成人矯正歯科学会の専門医制度では移行措置とはいえ書類審査だけで専門医になることができ、またその数が多すぎることが問題であるという意見がでました。我々もその意見はもっともであると同意しました。学術社の皆様、お仕事中おじゃましました。ありがとうございました。

アルカディア市ヶ谷にかえって、各員会で視察の報告を終えこの日の仕事は終了。

お堀を見ながらビールを飲んで、さようなら。

でも、その後もう一仕事ありました。

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このページは、星歯科矯正が2008年10月 3日 15:08に書いたブログ記事です。

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