相模原市学校保健研究発表会

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昨日は木曜日、星歯科矯正は定休日でした。で、上記の発表会に参加してきました。

場所は相模原市産業会館、市役所の近くですね。

参加者は学校医、学校歯科医、学校薬剤師、PTA役員、校長、保険主任、養護教諭、給食主任、栄養士、の皆さんです。

児童生徒が健全に発達するための方策をみんなで考える研究会だそうです。

歯科医師会で学校歯科保健の委員を仰せつかっている関係で参加しました。

最初は北里大学医学部眼科学教室 専任講師 神谷和孝先生が「コンタクトレンズ眼障害」についてお話をしてくれました。私は目だけはいいので眼鏡にもコンタクトレンズにもお世話にならずに済んでいます。そのためコンタクトに関しては全く知識がなかったのでとってもためになる講演でした。

コンタクトレンズの使用法を誤ると角膜炎になってしまい。視力が落ちるんだそうですね。細菌性の角膜炎は視力は元通りに近く回復するそうですが、アカントアメーバ角膜炎などはほとんど視力回復が見込めないそうです。おそろしいですね。コンタクトの取り扱いはきちんとしないといけないようです。異常を感じたら外すこと、特に1日1回は必ずケースを乾燥させることこれが大切だそうです。

また、「一部の悪質なコンタクト量販店では、自社製品や利益率の高いコンタクトレンズを無理矢理すすめるところもあります。しっかりとした眼科専門医にきちんと処方してもらうことをお勧めします。」とおっしゃっていました。どの業界も一緒なのですね。

もうひとつ大変感動した講演がありました。それは南部学校給食センターの川島智美さんが行った講演です。タイトルは

「自ら健康について考え、望ましい食生活を実践できる児童の育成を目指してー南部学校給食センターでの取り組みー」

というものでした。

川島さんが実際に児童に行う授業をその場で再現していただきとてもよくわかりました。また生徒の反応も良いことが伝わってきて、情熱がある人が行う教育は効果があるんだということを再認識しました。

川島さんの授業はまず模造紙で作った大きな手を黒板に貼ります。親指はご飯の指です。人差し指は野菜くだものの指です。中指は牛乳ジャコの指です。薬指は魚肉卵の指です。小指はバターの指です。

次ぎに、担任の先生にその日の朝ご飯の献立を尋ねます。そして、ほうれん草のお浸しを食べたから野菜くだものの人差し指をおります。ご飯をたべたから親指をおります。牛乳を飲んだから中指をおります。鮭の切り身を食べたから薬指をおります。 と順に黒板の模造紙の手の指を折っていきます 。最後に卵焼きに油を使ったから小指をおります。全部の指が折れてグーの手ができました。先生は大変バランスがよい朝食をとってきましたね。


皆さんも全部の指が折れてグーの手になるようにバランスの良い食事をとるように心掛けましょう。


という授業だそうです。先生が見本にならないときは川島さんが理想的な朝ご飯をとってきたことにして授業を進めるそうです。ある学校で担任の先生がほんとうに朝、コーヒーだけの朝食だったそうです。だめだめですね。その先生は一学期中毎朝、児童に朝ご飯の献立を尋ねられたそうです。

とても良い発表でした。さらに川島さんは

「エド・はるみのグーだとご飯が不足しますよ!」

と抜け目なく笑いもとっていました。

恐るべし川島智美。

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このページは、星歯科矯正が2008年2月22日 13:15に書いたブログ記事です。

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