心肺蘇生法・AED取り扱いの実技研修

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今日は医院はお休みです.午後からウエルネス相模原で3歳児半検診をしてきました.最近のこどもさんは虫歯すくないですね.おかあさん方がんばってますね.6時から「心肺蘇生法・AED取り扱い講習および実技研修」にいってきました.講師は相模原市消防署の職員の方でした.金森さんのお話は大変わかりやすく面白かったです.心肺蘇生法にもガイドラインがあって最近はガイドライン2005に準じて教育が行われているそうです.以前のガイドラインは2000だったそうです.最も大きく変更された点は心臓マッサージの回数だそうです.以前は人工呼吸2回につき15回であったのが30回になりました.なんと倍です.大規模調査の結果人工呼吸よりも心臓マッサージの回数のほうが救命率に影響を与えていたようです.こんなところにもEBMが生かされているんですね.今日学んだことを忘れないようにここに書いておきます.ブログをメモ代わりにしてすいません.皆さん声に出して読んでください.けっこう照れくさいです.

1.「傷病者発見,周囲の状況確認,危険なし」

2.「四肢の変形なし,大出血なし」

3.額に手をのせ肩をたたきながら「大丈夫ですか? 大丈夫ですか? 大丈夫ですか?」

4.「この人意識がありません.そこのあなた,119番救急車呼んでください,隣のあなたAEDを持ってきてください.」

5.気道確保,耳を鼻の上,目は胸を見る.10秒見て(胸の上下)聞いて(呼吸音)感じて(呼気)「この人息してません.人工呼吸します.」

6.「感染予防.」顎をあげ鼻をつまんでマウスツーマウス1秒かけて胸があがるように

7.「心臓マッサージします.」乳首と乳首の間を掌で30回以降 人工呼吸2回心臓マッサージ30回を続ける.

8.「AED持ってきました.」「使い方解りますか?」「わかりません」「ファスナーを開けて,緑色のスイッチを押してください」AEDがしゃべり出します「パッドを取り出してください」あとは指示に従います.2対30は継続する.


脳に5分間血液が供給されないと75パーセントの人が死ぬそうです.でも,倒れた人を発見したときに5分以内であることはほとんどなく,いつ倒れたかわからないことがほとんどだそうです.ですからAEDを常備して安心するのではなく,心臓に持病がある人を長時間一人にしないことが肝要だと金森さんがおっしゃってました.

あと,心停止している場合にはAEDは発火しないそうです.

とてもためになりました.


「この人意識がありません.誰か救急車呼んで!」

ではなく

「そこのあなた救急車呼んで!」と

個人を特定してお願いしないと誰も電話してくれないそうです.

このブログ記事について

このページは、星歯科矯正が2007年6月21日 16:25に書いたブログ記事です。

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