神奈川県歯科医師会第7回学術大会

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昨日の日曜日は横浜へ行ってきました。神奈川県の歯科医師会の第7回学術大会で講演をしてきました。「インターディシプリナリー(連携歯科医療)の実際」というタイトルで新潟大学時代にフォーラム歯科佐藤正治先生と行った上顎側切歯部にインプラントを用いた患者さんと相模原市のふじわら歯科藤原先生に開窓をしていただいた埋伏犬歯の症例の報告をしてきました。

午後いちの特別講演は私の発表とも関係のある内容でした。品川区開業の小川勝久先生の講演でタイトルは

「インプラント治療は審美領域での欠損補綴の第一選択肢なのか」

要約すると技術のない人がインプラントを行っても前歯部の審美を満足できるものはできない。

逆に失敗してさらに審美を損なうのが関の山である。という発表でした。さらに、技術がないひとはブリッジの方が良い審美性が得られるンではないの?ともいってました。かなり優しく言葉を選んでの発表だったのであまり鼻が伸びている感じではなかったですが。上記の内容をくり返し話していました。また、他院で行われたインプラントの失敗症例を沢山呈示し、安易に前歯部のインプラントに手を出さない様にと警鐘を鳴らしていました。

脚下照顧。

佐藤先生は本当にインプラントは上手ですね。今回発表した症例は抜群の審美性が得られていました。さて、小川先生のいわれることはもっともです。技術がない人のインプラント治療は危険です。だからといって、歯を切削してブリッジにする?切削なしで接着性ブリッジ?(現時点では切削なしの接着性ブリッジは舌面形態の点で問題がある。)少なくともこれだけの選択枝が治療前に患者さんに示されたうえで(メリットデメリット、歯科医師の意見)治療が行われないといけません。そうしないと、歯科医の技術の未熟のために患者さんの選択の幅を狭めるということになる。

この問題は簡単に解決できます。私が今回発表した連携歯科医療を行えばよいのです。インプラントは技術の確かな専門医にお願いすればよいのです。自分で全部やろうとするから大変なんで、専門医にお願いしてしまえばいいんです。かんたんでしょ。そうすれば、患者さんの選択の幅は狭まりません。理想です。

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このページは、星歯科矯正が2009年1月21日 16:22に書いたブログ記事です。

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