近藤義歯研究所

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昨日は近隣の新潟大学卒業生(の若手)が集まる会でした。パール歯科院長の佃先生を中心とした集まりです。今回の話題はBPSデンチャーでした。西大沼の近藤義歯研究所の近藤さん(技工士)が講演をしてくださいました。

近藤さんは伊達に「義歯研究所」は名乗っていませんでした。若いのにすばらしく勉強されていて、何処の大学へ行っても義歯についての理論を含めた実務についての教育ができる方だと思いました。なんと言っても昨今の様々なマテリアルの利点欠点をご存じで実際の使用経験も豊富でした。その中で一押しなのが「BPSデンチャー」なんだそうです。

リヒテンシュタインのイボクラールビバデント社のBPS(生体機能的補綴システム)というんだそうです。話を聞いた印象としては基本に忠実にするべきことをきちんとするために義歯製作の手順がすべてシステム化されている。といった感じでしょうか。

ただ、もとがヨーロッパ(白人)のものなので、そのまますべて日本人に適用すると失敗するそうです。実際ある技工士さん達のグループはBPSには否定的だそうです。ま、当たり前のはなしですよね。白人の基準をそのまま日本人に適用してうまくいくわけがありません。矯正でもよくある話です。

その辺の勘所を近藤さんはきちんと日本人にあうように改良して、さてこれから広めようと努力されている様です。とてもまじめな方で信用ができます。(初対面ですが・・・・)

佃先生と2症例現在総義歯をセットし調整中だそうです。維持はとても良いそうです。吸収が進みほとんど顎堤がない状態の患者さんの下顎義歯が大口を開けてもはずれない。ただしっかり吸着しているので今まで使われなかった粘膜の部分が刺激され痛みが出ることが多いので、しっかりと咬合調整を行う必要があり、そのやり方が従来の方法と違うので学習の必要があるそうです。新潟弁でいうと「よさげ」なものでした。

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このページは、星歯科矯正が2007年12月14日 18:05に書いたブログ記事です。

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